202X年、年金制度の破綻により、日本国民の大半が老後の希望を失った・・・
あれから9年。
時代とともに生きることへの価値感は多様化、
「長寿国日本」の異名は、もはや過去の産物となった。
日本チョミライズ機構法(※注1)が制定されて今年で5年。
今、若い女性たちの間で空前のブームとなっているのは
臓器売買ガール、通称「ボコガ」だ。
移植の際、腹部に出来るいびつな形からそんな呼び名がつけられた。
周囲から向けられる奇異の目。しかし彼女たちはそれを隠そうとはせず、
むしろ見てくれと言わんばかりにその肉体をさらけ出す。
かつて流行したタトゥーやボディピアスなどの自己主張とも言うべきか、
くぼみと術痕は彼女たちの勲章であり、生き様なのだ。
混沌としたこの時代、
からだが欠けても笑顔で明るく生きれるのはなぜなんだろう?
気になるボコガボディのヒミツ、徹底解剖!!
…to be continued…

※ 注1
日本チョミライズ機構(にっぽんちょみらいずきこう、Japan Chomirize Service)とは国から委任・委託を受け、臓器移植(生体移植及び臓器売買)に係る一連の運営業務を担う非公務員型の公法人(特殊法人)である。臓器移植業務の適正な運営と国民の信頼の確保を図る組織として202X年1月1日に発足。同機構は、日本チョミライズ機構法の理念に基づき、お客様目線の業務運営をするために、運営方針を次のように定めている。
[1]お客様の立場に立った親切・迅速・正確で効率的なサービスの提供。
[2]お客様のご意見を業務に反映していくとともに、業務の成果などについて、わかりやすい情報公開の取組みを進める。
[3]コンプライアンスの徹底、リスク管理の仕組みの構築など組織ガバナンスを確立する。